コラム

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2026.05.25

1.食事

朝食は食べていますか?~見直したい朝食の習慣~

Contents目次

監修・執筆

監修: 医師 金藤 昌子(アムスニューオータニクリニック勤務医)
執筆:保健師 四町田 楓(アムスニューオータニクリニック健康増進科)

はじめに

忙しい毎日の中で、「時間がないから」「お腹が空いていないから」と朝食を抜いてしまう方も多いのではないでしょうか。特に働いている世代では、朝はぎりぎりまで寝ていたい、準備で手一杯という声もよく聞きます。しかし、朝食をとらずに過ごすと、体は長時間エネルギーが補給されない状態となります。その結果、体にはさまざまな影響が出る可能性があります。

朝食を抜くことで起こる体への影響


では、朝食を抜くことで体にはどのような変化が起こるのでしょうか。具体的には、以下のような点が挙げられます。

  • 脳のエネルギー不足
    脳の活動エネルギーは主にブドウ糖の働きによるものです。朝食をとらない状態では、脳や体のエネルギーが不足しやすくなります。特に午前中は集中力や判断力が低下し、仕事や家事の効率にも影響が出やすくなります。
  • 急激な血糖値の上昇
    朝食をとらずに空腹時間が長くなると、昼食時に食べ過ぎやすくなり、昼食後の血糖値が急激に上がりやすくなります。
  • 自律神経の乱れ
    朝食は体内時計を整えるきっかけのひとつです。食事をとらないことで生活リズムが乱れ、自律神経のバランスが崩れやすくなります。その結果、だるさや疲れやすさなどの体調不良につながることがあります。
  • 便秘のリスク
    朝食をとることで腸が刺激され、排便が促されます。朝食を抜くとこの働きが起こりにくくなり、便秘につながることがあります。
  • 生活習慣病のリスク
    朝食を抜くと、体はエネルギーを節約しようとし、代謝が上がりにくくなります。また、不足したエネルギーを補うために筋肉が分解されやすくなり、太りやすい状態につながります。さらに、血糖値が急上昇すると、インスリンが多く分泌され、余分な糖が脂肪として蓄えられやすくなります。
    加えて、1日の食事回数が減ることで必要な栄養素が不足しやすくなり、食事のリズムや栄養バランスも乱れがちになります。こうした状態が続くことで、脂質異常症や糖尿病など、生活習慣病のリスクを高める要因となります。
  • 脳卒中の発症リスク
    朝食をとらない生活が続くと、空腹によるストレスなどにより血圧が上昇しやすくなると考えられています。こうした状態は血管への負担につながり、動脈硬化を進める要因となります。実際に、国立がん研究センターの研究でも、朝食をとらない人は脳卒中のリスクが高くなることが報告されています。

少しでも食べることから始めてみましょう

とはいえ、毎朝しっかりとした食事を用意するのが難しい方もいらっしゃると思います。まずは、手軽に口にできるものから取り入れてみてください。ここでは、パッと済ませられる時短のものから理想的な朝ごはんまで、いくつかご紹介します。

おわりに

朝食は1日を元気にスタートさせるための大切な習慣です。無理のない範囲で、「これだったら食べられそう」というものから少しずつ取り入れてみましょう。